自分の成長が、岡山県の発展に。若手エースが語る、200年企業・服部興業と建築業の魅力
written by ダシマス編集部
1818年に創業し、200年以上の歴史を持つ企業、服部興業株式会社。建築・土木事業をはじめ、山林事業や石油事業、さらにはカーリースやコンビニエンスストアの運営など、その業態は多岐に渡ります。枝葉のように広がった事業の中心には、「地域とともに」という信念は揺らぐことなく据えられており、創業以来地元岡山県を支え続けている老舗企業の1つです。
今回は、そんな服部興業に勤めて4年目の笠原 隆世(かさはら りゅうせい)さんにお話を伺いました。未来に羽ばたく若手のエース社員が、なぜ服部興業をファーストキャリアに選択したのか。建設業ならではのやりがいや仕事のコツ、絶えることのない成長意欲のワケをお聞きしました。
外壁部・施工管理 笠原 隆世(かさはら りゅうせい)さん
学生時代は、小学校3年生から大学4年生までの14年間野球に励んできました。群馬県の大学を卒業した後は、地元である岡山県の発展に携わる仕事がしたいと思い、服部興業株式会社に入社しました。今年で服部興業株式会社に入社し4年目になりました。現在は、商業施設や工場を中心とした外壁材を取り扱う部署に配属になり、その中で施工現場の管理をしています。岡山県の市庁舎や商業施設の建築に携わる仕事が出来、非常にやりがいがあります。
執筆:神田佳恵
フリーランスライター。"何気ない人生にスポットライトを当てる"をテーマに、インタビュー・エッセイ・コラム・広報note・コピーなどの分野にて執筆活動中。一児の母。夫と息子、note、推し、旅が好き。(取材:ダシマス編集部 大久保)
野球歴14年。本当にやりたいことを見つけるために飛び込んだ、地元の老舗企業
――最初に、笠原さんのこれまでのご経歴を教えてください。
岡山県美観地区にほど近い場所で生まれ育って、小学校3年生くらいからずっと野球ばかりして過ごしていました。甲子園出場を目指して高校も野球漬け、県外の大学へ進学してからも野球をして、14年くらいはずっと続けていましたね。
大学卒業とともに地元に帰ってきて服部興業に就職し、今年で4年目の社員になりました。(取材:2024年6月)現在は建築部門で外壁の資材を取り扱ったり、現場の施工管理や材料の発注、図面の管理などに携わったりしています。
――どのような理由で貴社を就職先に選んだのでしょうか。
漠然と、地元岡山に携わる仕事がしたいと考えていたのですが、将来自分がやりたいことがよくわからずにいたんです。本当に野球ばかりやっていたので……(笑)。
そんな中就職活動をして服部興業の企業説明会に参加したところ、石油事業・建築事業・山林事業など幅広い事業を展開されていることを知って。仕事をしながら自分がやりたいことを探せるのではないかと思い、入社を志望しました。
――元々建築関係のお仕事にご興味はあったのでしょうか。
そうですね。純粋に、市内にある大きな商業施設などの大きな建造物は、誰がどうやって作っているのだろうと興味を抱いていました。それから就職活動をする中で、岡山の成長・発展に寄与できる仕事をしたいと思うようになり、建築業により一層惹かれるようになっていきましたね。
――具体的な仕事内容についても、ぜひ教えてください。
出社後朝礼を済ませ、稼働している現場に向かいます。現場に到着したら、工程管理や外壁の自主検査、出来上がりのチェックなどを進め、工程遅延があれば人員増加などの調整に入ります。早く進みすぎている場合も、配置されている職人さんに別現場の応援へ向かってもらうなど調整します。
悪天候や施工場所の環境などで、作業の進みは大きく左右されます。外壁施工は基本的に屋外作業で、火を使った溶接作業なども行うため、雨天時は作業ができなくなります。配置人員も日によって変わるので、ときには県外から職人さんをお呼びすることも。つねにいろいろなことを考えながらスケジュール調整を行うので、難しいですがやりがいもあります。
仕事で学んだ自分の強みと、「経験がものを言う」ことの真意
――入社された当初から建築関係のお仕事を担当されていらっしゃるのですか。
入社1年目は石油部門に配属となり、ガソリンスタンドの店員として給油や車検など、お客様と直接接する仕事を担当していました。続いて建築部門の外壁部に異動し、職人さんの下で半年間現場について学ばせていただき、その後現在の施工管理の仕事に着任した流れです。
現在の仕事とは直接関連のないですが、接客の仕事を1年目で経験できたことは、大きな財産だと思っています。元々自分のやりたいこともわからない状態だったけれど、短い期間でさまざまな業務から学ばせていただきました。接客業務に従事する中で、今まで見えていなかった自分の強みも理解でき、今の業務にも生かされていると感じます。
――どんな強みが見つかったのか、気になります……!
僕の場合、大きな声で明るく挨拶をするところです。野球をずっと続けていたので、僕にとって挨拶をすることは当たり前のことなんですが、お客様から「いつも気持ちよく挨拶してくれるね」とお褒めの言葉をいただくことが多くて。テレビ番組でも、挨拶をしない若者が増えているという話を聞いたことがありますし、自分が当たり前のようにできる挨拶やコミュニケーションが実は強みになっているのかなと思うようになったんです。
今携わっている仕事では、中間職として元請け業者さんや職人さんなど多くの方とかかわりを持ちます。強みを活かして自分から挨拶し、積極的にコミュニケーションを取ったことで、現場でも可愛がっていただきたくさんのことを諸先輩方から教えていただけるようになりました。
――最初の配属先での気づきが、今の仕事で活かされているのですね。仕事をスムーズにこなせるように、意識しているコツなどはありますか。
仕事を終えたら、その日1日の記録を残すのをここ2年ほど続けています。振り返りの習慣をつけることで、問題に直面した際どう解決していったのか、事前にどのような打ち合わせをしておくべきか、どの程度の規模の現場であれば1日でどれくらい施工が進みそうかなど、知見として自分の中に積み上がってその後の工程管理に活きてくるんです。
建築部門は、そういった振り返りやナレッジ蓄積の習慣を部署全体で行っています。テキストだけでなく、写真なども合わせてさまざまなファイルを全体で共有しておき、事前打ち合わせの際に活用するんです。「経験がものを言う」という言葉もありますが、属人的にではなく全員で過去の経験から学ぶ姿勢を持つことで、その効果が倍増するのかなと。
とにかく風通しがいい!部署・年次を超えた交流、充実した福利厚生も
――笠原さんの考える、服部興業の強みや魅力を教えてください。
やはり展開している業種の幅広さだと思います。それだけではなく創業200年以上の歴史ある会社なので、安定した基盤のうえに事業を展開しているんです。配属先についても比較的希望が通りやすいので、本当にさまざまな業務に手を挙げてチャレンジできます。
また、これだけ業種が広いにもかかわらず、他部門の情報もきちんとキャッチできる仕組みがあるのも嬉しいなと思っています。建築部門だけでなく、山林部門・石油部門などが合同で情報共有を行う社内会議が年に数回あるんです。現場で使用する機会に燃料が必要になることも多いので、社内会議で石油部門に連携してスムーズに手配を進めたりなど、実際の業務にも非常に役立っています。
若手社員にとっても他部署の仕事内容の理解を深めたり、今後挑戦したい業務を考えたりする機会にもなっていると思いますよ。
――貴社の社風についても、教えてください。
社長と社員の距離がすごく近いのは、弊社特有かもしれません。社長を含む社員全員が集まって、年に数回勉強会を行うんです。それ以外にも部署を超えた同年代の社員がグループを作り、社長とともに意見交換を行ったり、1冊の本を読んで感じたことをシェアしあったりするんですよ。
勉強会の意図としては、会社全体が同じ方向を向いて働けるように、そして若い世代からも事業のアイデアを拾い上げられるように、などがあるようです。僕自身も会社のトップ層の方々と交流できると身が引き締まりますし、普段はあまりかかわりのない新入社員の姿から刺激をもらえるので、やる気にもつながっています。
――職場はどのような雰囲気ですか。
ベテラン社員と若手社員が、すごくフランクにかかわり合える、風通しのいい雰囲気だとは思います。仕事で接する機会も多いですし、定期的に交流を持つ場もある。ゴルフコンペや社員旅行などのレジャーイベントも多いので仲良くもなりやすく、仕事上のコミュニケーションも円滑になっていると思います。
あとは制度の部分にもかかわってきますが、有給休暇も比較的取得しやすいと思います!他にも最近年間休日が増えたり、社員全員の給与ベースアップが行われたりと、働きやすい環境がどんどん整ってきています。全員でフォローしあいながら、メリハリを持って働けるのも好きなところですね。
つねに成長できる環境。自分の成長が会社・地元岡山の発展につながっていく
――お仕事をされる中で、何か大切にしている価値観などはありますか。
成長意欲を絶やさず持ち続けることを心がけるようにしています。さまざまな部署があり、新しいことにどんどん挑戦させてくれる会社なので、環境を無駄にせずにつねに飛び込んでいきたいと思っているんです。
もちろん、たった一人で放り出されることはなくて、新しい業務に取り組む際には必ず指導社員の先輩がついてくださいます。丁寧に教えていただいたうえで挑戦させてもらえて、しっかりとしたフォロー体制もあるし、失敗から学ぶこともある。思い切り自己成長できるので、すごく楽しいですしありがたい環境だなと思います。
――特に成長を実感できたのは、どんな点でしょうか。
誠実に、細やかな対応ができるようになった部分において、僕にとって大きな成長実感を持っていますね。正直学生時代までは、友人との約束もうっかり忘れてしまったり、遅刻してしまったりも多々ありました。でも仕事を通して、接客においてはお客様とのお約束を必ず守って心を込めた対応をしたり、現場においても先回りして動いたりと、確実にこなせるようになっていって。
昔から付き合いのある友人からも、「なんだか細やかになったね」と褒めてもらったんです。時間や約束を守る、当たり前のことではあるのですが、過去と比べて成長を感じるのはやはり嬉しいです。
――心からお仕事を楽しんでいらっしゃるのが伝わってきました。
楽しいですよ!建築業のいいところは、仕事で頑張った成果物が、地図や人の目にはっきりと見える形で残っていくことだと思うんです。もちろん仕事をしていく中で大変なこともありますが、それ以上にやりがいを感じながら働けるので、この仕事でよかったなと思っています。
――今後は仕事を通して、どのように成長していきたいですか。
外壁部に就いて2年ほどになるのですが、今はまだ仕事をいただいているという感覚が強くて。これからはもっと自分から行動して、仕事を作っていくくらいの人間になっていきたいです。
また、地元岡山へも、まだまだ貢献できることがあると思っています。岡山は「晴れの国」と呼ばれるくらい気候もいいし、景観もよくて大好きな場所なんです。僕自身が活躍して会社に寄与し、それが岡山の発展にもつながるように、これからも頑張りたいと思います!
服部興業について
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