人生の大切な決断に関わる仕事がしたい――大和クレスの製造部に所属する時尾さんが、採用担当も担う理由

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written by ダシマス編集部

1964年に創業し、岡山県をはじめ中国・四国・近畿・九州に多数の営業所と工場、そして協力工場を構える大和クレス株式会社(以下:大和クレス)。高い技術力、製造力、安全管理体制を備え、高品質なPCa(プレキャスト)コンクリート製品を製造しています。

今回は同社で働いて2年目(取材:2024年6月)となる、製造部生産管理課の時尾優礼(ときお ゆうらい)さんに取材しました。製造部に所属しながら採用担当も担う時尾さん。フレッシュな目線で見る大和クレスの職場の雰囲気や、彼女がなぜ生産管理課の仕事もしながら採用に関わるのかなど、さまざまなお話を伺いました。

自分に合った仕事や職場を見つけたい――。そんなことを思いながら、今まさに就職活動を頑張っている方、そしてこれから頑張ろうとしている方にぜひ読んでいただけたら。

製造部生産管理課 時尾 優礼(ときお ゆうらい)さん

製造部生産管理課 時尾 優礼(ときお ゆうらい)さん

2000年生まれ。就実大学・経営学部を卒業。「地域や人々の生活を支える仕事」に魅力を感じ、大和クレスに就職。2024年で新卒2年目、営業・工場からの問い合わせ対応や型枠の管理など工場全体を管理する業務を担う。また、採用業務も担当。さまざまな業務に携わることができ、日々やりがいを感じる。趣味はロックバンドのライブに行くこと。編み物にも挑戦中。

年齢に関係なく一人一人を大切にしてくれそうだと思った

 

――まず大和クレスの事業についてと、時尾さんの自己紹介からお願いします。

大和クレスは、プレキャストコンクリート製品の開発、設計、製造、販売を自社で一貫して行っています。例えば道路の縁石や、川の護岸を保護するためのブロック、歩道などに使用される製品です。私たちの生活の身近なところで使われているコンクリート製品を作っています。

私は入社2年目で、製造部の生産管理課に所属しています。昔から音楽が好きで、特にロックバンドを聞いています。新しいバンドを開拓する事が趣味です。好きなバンドマンに憧れてギターをしていた時期もあります。今はしていません(笑)。

大学時代は岡山の夏の風物詩でもある「うらじゃ」のサークル活動をしていました。副代表として代表のサポートをしながらチームをまとめ、新入生を呼び込むための企画や運営を行っていました。

私たちのチームは岡山県内の大学生100人ほどで構成されていました。新型コロナウイルスの影響で思うように練習や活動ができないこともありましたが、それでも岡山の桃太郎まつりや、京都など県外のお祭りにも参加できました。

 

 

――大和クレスに入社した理由を教えてください。

いろんな会社を見させていただき、その中でも社員同士の関係や会社の雰囲気の良さが最も魅力的に感じたからです。インターンシップや選考会に参加し、気になったことを色々と質問させてもらったのですが、良いことも悪いことも正直に答えてくれたのが印象的でした。

あと、選考過程で「会社としてもいろんなことにチャレンジしていこうと考えているので、若手社員にはどんどん意見を言ってほしい」という話を聞き、年齢に関係なく一人一人を大切に見てくれそうだと感じたこともあります。

 

自分が携わった製品が地域の人々の役に立っていると実感できる

 

――現在、時尾さんが担当されているお仕事について教えてください。

主な仕事は工場の生産状況の管理です。コンクリート製品を製造する際に型枠を使用するのですが、その型枠の管理や、営業部から「この製品を作ってほしい」という問い合わせが入った時に、いくつかある生産工場のどこで生産するのか計画を立てるのが主な業務です。

また、採用業務も担当しているので、岡山県内で行われている採用イベントに参加したり、SNS(インスタ)で採用活動の情報を発信したりと、採用広報活動のようなこともしています。

 

――主な一日のスケジュールはどのような感じですか。

生産管理課では、朝礼をした後はまず営業部からの問い合わせメールを確認し、対応をします。その後、製造時に使用する型枠の管理や、実際に工場に足を運んで製品や作業の様子を見て異常がないか確認したり、現場の人たちと会議をしたりします。

あと、最近では任される仕事が増えてきたこともあって、出張に行く機会も増えました。自社工場以外にも、山口県や淡路島などに協力企業の工場があり、そういったところへ出張に行くこともあります。

 

――この仕事のやりがいや面白みは何でしょうか。

コンクリート製品が目に見える形になることです。入社してから気づいたのですが、家の周りを散歩していると、意外と大和クレスの製品があるんですよ。自分が生産に携わった製品が地域の人々の生活を支え、役立っていると思うとやりがいを感じます。

 

 

――これまでの仕事の中で、特に印象に残っていることがあれば教えてください。

岡山駅で9月頃(2024年)から路面電車の乗り入れ工事が行われるのですが、そこで大和クレスの製品を使いたいという話になったんです。その製品を作るために新しく型枠を作ることになったのですが、その設計を任されました。

コンクリートや型枠のことを勉強してきたものの、まだ2年目で知識が十分ではない状態だったのですごく大変でした。工場で実際に型枠を使って作業する人たちが、安全かつ扱いやすく、決められた寸法の製品が作れるような構造を考えるのには苦労しました。

型枠メーカーさんや上司と打ち合わせを重ね、最近ようやく型枠が完成したんです。実際にできた型枠を見た時はとてもうれしくて、これまでで一番やりがいを感じられた瞬間でした。工事が始まったら、その型枠から作られた製品が実際に現場で使われる様子を見に行くつもりで、今から楽しみにしています。

 

人生の大切な決断に関わる仕事がしたかった

――生産管理課の仕事をしながら採用の仕事もされているとのことですが、それはご自身がやりたいという希望があって始めたことなのでしょうか。

そうですね。大学時代のサークル活動に関連するのですが、当時、新入生を自分のサークルに呼び込むために企画を考えて実行していました。コロナ禍ということもあって、なかなか難しい状況でしたが、SNSなどの活動に力を入れた結果、前年度よりも多くの新入生に興味を持ってもらうことができました。

「自社に興味を持ってもらい、就職先として考えてもらう」という採用業務は、サークルで取り組んできた活動に似ていて興味があったんです。サークル選びも会社選びも、その人の人生にとって大切な決断です。こうしたタイミングに立ち会えるというか、きっかけに関わることはとてもやりがいがあることだと思いました。

そして、入社してくれた人がどんどん成長していく姿や、楽しく仕事をしてくれている姿を見られたらきっとうれしいなと思って。そんな思いで、採用業務に携わりたいと考えていました。

 

 

――時尾さんが日々の仕事で大事にされていることを教えてください。

プライベートでも仕事でも同じですが、相手の立場になって物事を考えるということを常に意識しています。私自身が選考を受けている時に、「大和クレスでは誠実さを大事にしている」という話を聞きました。自分が大事にしている「相手の立場になって考える」ということも、誠実さの一つなのではないかと思い、共感したのを今でも覚えています。

実際、採用の現場では、ワイワイ話すことが好きな学生さんもいれば、あまり話すのが得意ではなく、なんとなく気になったから説明会に来てみただけという学生さんもいます。相手の気持ちを考えて、それぞれの気持ちに合わせた話し方を意識しています。

 

年齢に関係なく、初対面でも仲良くなれる社員が多い

――社内の雰囲気や特徴について、実際に働いてみて感じていることを教えてください。

風通しの良さがあると感じています。幅広い年代の方がいるのですが、年齢も意識させることもなく和気あいあいとした職場です。あと最近は女性社員が増えてきています。コンクリート製品を作っている会社なので、力仕事が多くて男性ばかりなのではと思われるかもしれないのですが、工場の製造部には私の同期の女性も働いています。

 

 

――「これは自社らしいな」と感じるエピソードがあれば教えてください。

先日、来年度から入社する内定者の学生さんと、大和クレスの若手社員との交流会がありました。その時、県外の営業所にいる社員が、遠くなのにわざわざ来てくれたんですよ。そして内定者の学生たちともすぐに打ち解けて、一緒にいい雰囲気を作ってくれました。その時にあらためて、この会社には協力的で温かい人が多いなと感じました。

年齢に関係なく、初対面でも仲良くなれる社員が多いのは大和クレスの特徴だと思います。交流会終了後に、参加してくれた社員の皆さんが「こういう機会を作ってくれてありがとう!」という感謝の言葉をかけてくれて、とてもうれしかったです。

あと、大和クレスには何でも言いやすい環境があるからこそ、自分のしたいことにチャレンジできます。実際私も、生産管理課の仕事だけでなく、入社してすぐにやりたかった採用業務ができたり、イベントに参加したりさまざまな経験ができました。

最近では、会社のパンフレット作りや、ホームページのリニューアルプロジェクトにも参加させてもらっています。会社が新しく進化していく過程に立ち会えるのはとても楽しいので、これからもいろいろなことにチャレンジしていきたいです。

 

――反対に「ここは改善していきたい」と感じている部分はありますか。

若手社員同士は年齢も近いこともあって比較的話しかけやすく、交流する機会も多いのですが、年齢が離れた上司の方々とは、仕事以外で関わる機会が限られています。社内行事などがもっとあれば、仕事以外でも交流を深められ、協力しやすい関係性が築けるのではないかと思っています。

 

大切な就職活動、いろんな企業を自分の目で見て決めてほしい

――時尾さんの実体験として、就職活動をする際に「これは押さえておいた方がいい」と思うことがあれば教えてください。

私は特定の業界や企業に絞って就活するタイプではなかったので、さまざまな企業を自分の目で見てみようと思い、企業がたくさん集まるイベントには積極的に参加していました。

今、就職活動をしている学生の皆さんにも、まずはいろんな企業を見てみることをお勧めします。もちろん、将来こういう仕事がしたいと明確に思っている学生さんもいらっしゃると思いますが、意外と自分が気づいていなかったけれど、他に合っている仕事が見つかる可能性もあります。ぜひイベントなどには、積極的に参加してみてほしいですね。

また、当時お世話になっていた学校のキャリアセンターの方からのアドバイスを受け、自己分析をしっかりしておいて良かったと思っています。何かやりたいことがあれば、それに対して「なぜそれがしたいのか」という質問を繰り返すことで自己分析ができます。そうすることで、例えば面接で予想外の質問が来ても、自分のことをしっかり分析しているのでちゃんと答えられるようになると思います。

あと会社を選ぶ際には、実際に自分の目で見て職場の雰囲気を知ることがとても大切です。写真だけでは伝わらないことも多いので、ぜひ実際に確かめるようにしてほしいですね。

 

――ありがとうございます。最後にこの記事を読まれる方へメッセージをお願いします。

就職活動では、自分をよく見せようとしすぎると面接や面談中に焦ってしまいます。そうなってしまうと本来の自分が出せなくなってしまうので、あくまでありのままの自分、素直に今までしてきたことや頑張ったこと、そんな自分の思いを伝えてほしいです。

もし大和クレスに興味を持ってくれる人がいたら、本当に素直な、そのままの自分で来てほしいです。

(取材・執筆:大久保 崇

 

大和クレス株式会社の詳細・採用情報はこちらから

ホームページ:https://www.daiwa-cres.co.jp/

採用情報:https://job.mynavi.jp/26/pc/search/corp213933/outline.html

 

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